人を癒し、感性にふれる住空間“エクステリアガーデン”
ドラマチックなアプローチとエントランス
時代とともに移り変わる、住まいの価値観
住まいに対する価値観は、時代とともに変化し続けています。間取りや立地を最優先にした時代を経て、住まいに豊かさやストーリーが求められるようになりました。そして今、大切にしたいのが、人を癒し、感性にふれる住空間。それを叶えてくれるのが「エクステリアガーデン」です。
ただ美しいだけではなく、機能的で将来を見据えたデザインであること。そしてプライバシーはしっかりと守りながらも、家の中と外の空間がゆるやかにつながり、街並みにも溶け込むこと。非日常を感じながらも、毎日の生活に心地良さを添える空間であること……。そんな思いを掲げ、素材や植栽にこだわり、お客様に上質な暮らしを提案する「ザ・シーズン」のオーダーメイドのエクステリアガーデンをご紹介します。
はじめにご紹介するのは、東京都文京区のA様邸。ご家族3世帯が暮らす3階建ての邸宅です。台風で損傷を受けたカーポートのお直しをきっかけに、あわせてお庭とエクステリアのご依頼をいただきました。26年もの間、ご家族の暮らしを見守ったご自宅のエクステリアガーデンには、新しい命が吹き込まれ、さらに豊かな時を刻み始めています。
静と動の楽しみがあり、どこから見ても美しい空間に
くぐるワクワク感を演出
広いお庭がありながら、どのようにすれば素敵な空間になるのか、誰にお願いすればいいかがわからず、月日ばかりが経ってしまったというA様。そこで、周囲からの視線や、視界に入る隣家の壁などをシャットアウトすると同時に、散策したり花を育てたりする「動」と、チェアやソファでくつろげる「静」の両方の楽しみ方ができる空間づくりをご提案しました。
中央のお庭はプロポーションのいいカエデの木を中心にし、お庭、リビング、2階と3階のお部屋のどこにいても木の表情が楽しめるように配慮しています。
「花々や下草にも気を配ってくださって、1年を通してお庭の豊かさを楽しむことができます。母は時間さえあれば庭仕事をしていますし、父も子どもたちもお庭で過ごす時間が増えました。私たち夫婦は、夜にライトアップされた空間でワインを飲む時間が好きです」
コロナ禍の“おうち時間”も苦ではなく、「お庭をきれいにしておいて、ほんとうによかった」と奥様。ご家族のコミュニケーションも深まったと話してくださいました。
豊かな緑が目を引くのは、お庭だけではありません。道路に面した部分にもさまざまな植栽を配し、家の前を通る方にも自然の癒しを提供しています。
オーダーメイドの門扉から玄関までのアプローチは、単調にならないように2種類のタイルをヘリンボーン柄に組みあわせて広がりを演出。また、ところどころに使用した石材は、本物の良さを伝え、高級感ある邸宅のクラス感を醸しています。
外観と室内の重厚感に見合ったクラス感を
一方で、ウッドデッキを再利用するなど、物を大切にする心やご家族の愛着にも配慮。
「表もお庭も、すべてがお気に入りで、どこが好きかを聞かれると困ってしまう」と奥様。お母様がうれしそうにお庭で過ごすのを見ているのが、家族にとって一番の喜びだと話します。
「思いもよらないアイデアを次々と提案してくれるデザイナーの永井さんのセンスと情熱を感じ、信頼関係を築くことができ、住まいへの愛着もより深まりました」
お庭が完成して、この夏で1年が経ち、「どの季節も楽しめるようにという永井さんの意図をあちこちで感じる」と奥様。
四季の美しさを感じていただきながら、ご家族が豊かな時間を過ごしてくださることが、デザイナーの何よりの願いです。
■施工期間:3.5カ月
■デザイナー:
永井 友佳子(The Season Premium)
「樹木の1本、石材のひとつでも、お庭の表情を決定付ける大切なオブジェとして厳選しています。
とくにA様邸では建物に調和する重厚感や邸宅感を意識し、ご家族がどこにいても自然を感じられるような空間づくりに努めました」
(担当デザイナー・永井)