お子様の発想を育むガーデンリビング
家族の気配が感じられる
地下1階、地上2階のお住まいのうち、1階中庭と2階バルコニーをリフォームしました。リフォーム前は、地階から2階まで高さのある樫の木が3本、庭のほぼ中央に横並びに配置されていました。それ以外の床はすべてタイルが敷かれていました。
S様の「眺めることしかないお庭を、もう少し活用したい」というご依頼を受け、遊び盛りのお子様が安全に過ごせて、ご友人の多いS様がご家族やお仲間との時間を楽しめる場となるようデザインしました。
お庭の配置、2階リビングからの眺め、樫の木の今後の成長をふまえ、中央の樫のみを残し、その背景には水場を設えて、実用性を兼ねたフォーカルポイントとしています。日が長く入る東側にはオーニング付きのパーゴラを設置。その下にはアウトドアガーデン用のソファを置いてくつろぎのスペースに。西側は多目的に使えるユーティリティスペースとしました。
お子様がサッカーやプールで水遊びをする様子を見守りながら、奥様はソファで読書をすることも。ご友人を招いてバーベキューを楽しんだりするときには、造作したシンクが重宝されます。
今年の夏はお庭に張ったテントで過ごし、早朝に鳥のさえずりで目を覚ますという非日常をご家族で楽しまれたとか。
「子どもたちは、放っておくとゲームばかりしてしまうので、とりあえずお庭に出る時間をつくります(笑)。すると自由な発想で新しい遊びを生み出すんですね。情操教育のためにも、お庭がひと役買ってくれていることは間違いありません」(奥様)
ご主人は、リビング・ダイニングのある2階で、日中は木々の緑と広い空の青さが生み出すコントラストを、夜はお庭のライトアップを楽しみ、癒されているそうです。
「2階には私の希望で日本の四季を感じられるイロハモミジを入れてもらいました。リビングのソファやベランダに置いた椅子に腰をかけながら、空を見上げたり家族がお庭で楽しむ様子を眺めたりしていると、ザ・シーズンさんにお願いして本当に良かったと実感しますね」(ご主人)
■施工期間:3週間
■デザイナー:
楢館 理佐(ザ・シーズン世田谷店)
「お子様の成長に合わせてフレキシブルな使い方ができるよう、ベーシックな配置にしました。お庭を囲うRC壁は背が高く、冬の日当たりは短いので、日陰でもあたたかさを感じるウッドデッキと、それを際立たせる対照的な素材を選びました。お子様がお友達とさまざまな遊び方を楽しんでくださっていることをうれしく思います」(担当デザイナー:楢館)